迷わない!不動産賃貸で決済代行会社の選び方のポイントとは?
支払いのキャッシュレス化は急速に進んでおり、海外ではすでに支払いのほとんどが現金ではなく、カードでの支払いや携帯アプリなどによる電子マネーの支払いとなってきています。
日本の賃貸物件の家賃の支払いも近い将来キャッシュレスがメインとなるかもしれません。今回は不動産賃貸での決済代行会社の選び方のポイントを解説していきます。
決済代行会社の利用料金についてチェック
家賃の支払いなど決済業務を決済代行会社におまかせすることによって、不動産賃貸物件を所有する経営者は決済処理を自ら実行することがなくなります。仕事の負担が少なくなるだけではなく、家賃は決済代行会社から支払われることになるので家賃の滞納を防ぐというメリットもあります。
しかしながら、そうした煩わしい業務を代行してもらうわけですから、月々の利用料金が発生することになりますし、導入する際には各手続に必要な初期費用も支払わなければいけません。初期費用と月々の利用料金は決済代行会社によって異なります。
不動産賃貸を経営している側としては、月々の支払いはなるべく抑えておきたいところなので、決済代行会社に支払う費用のチェックは選び方の大きなポイントの1つになってくるでしょう。
ところが不動産賃貸経営における決済代行の月額料金や初期費用に関しては、決済代行会社のホームページを確認しても記載されていない場合が多くなっています。したがって気になる企業があれば実際にコンタクトを取り、見積もりを出してもらいましょう。ちなみに見積もりは1社だけではなく複数の会社に出してもらうのが鉄則です。
複数の会社に見積もりを出すことで料金が比較でき、相場が分かります。料金は初期費用だけを見るのではなく、月々のランニングコストや入金サイクルも確認し、自分に合ったところを見つけるようにしましょう。
利用できる決済方法をチェックしよう
気になった決済代行会社を見つけたら、初期費用と月々の費用の見積もりを取ってもらいましょう。その際、決済方法はどういったものが利用できるのかの確認をしておく必要があります。決済代行会社が導入している決済方法はどの会社も共通ではなく、会社によって利用できる手段が異なっています。
多くの会社ではクレジットカードによる支払いを導入していますが、それでもすべての決済代行会社がすべてのクレジットカードに対応しているというわけではなく、対応している会社を限定しているところもあります。対応している会社を限定しているのであれば、メジャーなクレジットカード会社に対応しているところを選んでおきたいところです。
ちなみに賃貸物件の家賃の支払いに関しては携帯端末での支払いに対応しているところは限定的ですし、利用できるアプリも限られています。たくさんの決済方法に対応しているところのほうが便利なのは間違いないですが、それよりも自分の賃貸物件に入居している人たちの年齢層を分析し、その人たちが利用しやすい決済方法を取り入れることが出来る会社を選ぶようにするとメリットを最大限に活かせるでしょう。
どの決済方法が最適なのかが分からないのであれば、入居者に対してアンケートを実施してみるのも1つの方法です。アンケートの結果をもとに決済方法を選択すれば住人からの不満も起こらないでしょう。
セキュリティ体制についても忘れずにチェック
そして決済代行会社を導入する際の選び方のポイントで忘れてはいけないのがセキュリティ体制の確認です。 決済代行会社に決済業務を代行するという事は、自分が所有している賃貸物件に住んでいる住人たちのクレジットカード情報を代行会社に預けることになります。
万が一契約した会社のセキュリティ体制がずさんで、顧客情報が外部に漏れてしまうようなことがあると大きなトラブルのもとになります。 トラブルの処理そのものも大変ですし、住人からの信用も完全に失ってしまい、部屋が全て空き室になってしまうかもしれません。それどころかSNSなどで悪評が広まり、場合によってはそれ以降まともに賃貸経営ができないという事も十分考えられます。
セキュリティ体制が万全かどうかを判断するためには、その会社のこれまでの実績をチェックする以外に方法がないのが現状です。多くの企業、それも一流企業からの実績がたくさんある会社であればセキュリティ体制はある程度万全であると言えるでしょう。
また、万が一の際に問い合わせがしやすいかどうかも、セキュリティ体制が万全かどうかをチェックするポイントとなります。多くの会社が電話やメールでの問い合わせに対応していますが、中にはもう一歩踏み込んで専用の相談窓口を設けていて、24時間いつでも問い合わせが可能なところもあります。いつでも問い合わせが可能だとトラブルが発生したときだけでなく、ちょっとした質問にもすぐに答えてもらえるので安心です。
決済代行をしてもらう事で決済業務の負担が大幅に軽減されますし、今後進んでいくキャッシュレス化にも対応できます。どの会社に代行を依頼するのかについては料金や決済方法、セキュリティ面をチェックして決めると良いでしょう。